斑鳩


思ったより打ち合わせが早く終わったので、前々から行きたかった九段のラーメン屋さん「斑鳩」でお昼を食べた。

和風ダシの効いたしょうゆラーメン。
パキッとしていて重みのある、パンチの効いた味だけれど、まろやかで優しい味。
深い。
美味い。
もちろん化学調味料不使用。

麺もモチモチ。中太のちぢれ麺はスープとよく絡む。
茹で加減も絶妙。

半熟に茹で上げられた煮卵もウマイ、柔らかチャーシューもウマイ、トッピングとしては珍しい、とろろ昆布もこれまたウマイ…

…今まで食べたラーメンの中で1、2を争う美味しさで、スープもほぼ飲み干してしまった。
ちょっと早めの時間に入ることができたので、待ち時間ナシで食べることができたのだが、ボクがお店を出るときには店頭に長蛇の列。
ラーメンに何十分も(時には数時間も)並ぶなんて信じられないと思っていたけれど、あの味を求めて並ぶのであれば納得がいく。
ソレぐらい美味しい。

また、何よりも店員さんの丁寧な仕事振りが良かった。
みんなとても楽しそうに仕事をしているように見えた。
「っらっしゃいませ〜っ!!」「ぁりがとうございました〜ぁっ!!」と青筋立てて叫ぶように挨拶をしているラーメン屋さんが多いが、ここの店員さんの決して怒鳴るようなことはしない。
一人ひとりのお客さんの眼をしっかり見て、あくまでも普通のトーンで繰り出す「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などの心のこもった挨拶は、清々しさを感じさせる。

厨房内部のオペレーションを見ていると、1名の人員削減はできそうな気がするし、ホールのお兄さんの接客が多少たどたどしかったりするのだけれど、そんなのを差し引いても有り余るCSの高さ。

やっぱり、誠意って相手に伝わるんだなぁ。
マイラーメン出してればそれですべて許されると思っている、悲しき勘違いをしているお店にはゼヒ見習っていただきたいと思う。
(自責の念もこめて)