「127時間」生きる!

公式サイトのディスクリプション「生きて帰りたい。断崖に挟まれた青年の、究極の<決断>―。」

まぁ、これでほぼネタバレ。展開もラストも予想通り。

しかし

話のスジにひねったところがなくとも、激しく心を揺さぶられる映画だった。


ぼくらは町で暮らしているから、自らを「人間」だと思っている。
でも、ぼくらが肉として呼吸をし生きていく根底には「ヒト」であることが大前提。
忘れてしまうのだけれど、ごくごく当たり前のこと。
そうして、動物としての「ヒト」は弱い。これもごくごく当たり前のこと。

でも、そんな当たり前のことを忘れてしまうのが人間だから、
弱い動物としての「ヒト」を常に再確認したくて、
ボクは山に登り、波に乗る(最近はごぶさただけれど)。


この「127時間」においては、弱い「ヒト」の中にある、
人間としての知恵や理性を超えた「生きようとする執念」が
ダニー・ボイル監督の手腕によって、眼前に突きつけられる。

その執念にアテられて、激しく心が揺さぶられる。
怖い。辛い。切ない。


例によって以前に書いたイントゥ・ザ・ワイルド(2009/03/09 追記) - shimozappaの日記
2ちゃんねる界隈で「マジキチ」と言われていた「サバイバル登山家」の本 - shimozappaの日記を思い出す。


人間はいつか死ぬけれど、死ぬまでは生き続ける。
「生きる」というのは人間にとっての最大のテーマ。
つくづく思い知らされた。