「生誕100年 岡本太郎展」


東京国立近代美術館で開催されている「生誕100年 岡本太郎展」に行ってきた。
特に新しい作品が公開されるわけでもなく、原宿と川崎に行けば見られる作品がほとんどだとのことでどうしようか迷ったけれど、やっぱり行って良かった。

何よりも太郎の作品から発散される、強烈なエネルギーに触れられたこと。「芸術は爆発だ」で知られる太郎だけれど、ボクはあまり「爆発」を感じない。
太郎の作品に込められるエネルギーは「喜び」であっても「悲しみ」であっても「怒り」でさえも常に穏やかさと共にあるように感じる。感情に任せてぶちまけるというよりも、冷静でユーモラスで、ある一面では挑戦的で。そういう意味ではインテリ的。

ちなみに会場は結構な混雑で、ボクが出てきた14:00頃にはチケット売り場も長蛇の列。早めの時間の方が良いのかもしれない。

太郎の歩みを「7つの対決」であらわすという試みはとても面白いと思うのだけれど、会場の大きさに対して作品の数が多すぎだと思う。
また、対決する相手の情報が少なかったのが残念。これもスペースのせいかも。
何よりも致命的だったのは、作品を鑑賞するための導線が交錯してしまい、じっくり作品と対話できなくてストレスを感じる箇所が何箇所もあったこと。あと、映像作品の配置が酷すぎる。

入口の作りと出口の仕掛けなどなど、キュレーターのはっきりした意志が感じられて、とても良かったと思う反面、粗が目立ってしまった。

写真は会場限定のガチャガチャ。全8種類で企画制作は海洋堂だってさ。