ボクも気をつけようと思った

道の向こうから、50台くらいのオジサン5、6人が歩いてきた。
「駅はあっちだって!」「駅はこっちだろ!?」というやり取りのあと、東京駅に向かおうとしているみたいなのだけれど、全然違う方向に行こうとしている。
あっちに歩いていったら、かなり遠くに行かないと駅はない。
お節介かなぁと思いつつ、その中に一人に「なに駅を探してるんですか?」と尋ねてみた。「東京駅」という答えだったので「東京駅はあっちですよ」と正しい方向を指差す。
こうしてオジサンたちは東京駅に向かって無事に歩いて行きましたとさ。
しかし、このオジサン、ボクに一切お礼を言わなかったのが気になった。
ボクが話しかけた人は、頑強に間違った方向を主張していたようだったので、恥ずかしかったのかも。ボクに対してではなく、他の仲間に対して。なぜなら「あ、ココが昭和通りだもんなぁ」とかって、仲間に言い訳してたし。注意力がそっちにいってしまったのかな。
咄嗟の時って、その人の地金が見えちゃうんだね。
「最近の若者が挨拶をしないのは、親の世代の云々…」とは言わないけれど、あのオジサンが上司だったら苦労しそうって思っちゃった。
ボクも、もう少し広い視野を持てるようになろう。